【せ - 椿に雫、笹重ね】

【願い】: "清福"

しっとりと繊細で美しい椿、端正で意匠性の高い笹の柄。清らかな端正さをまとったお姫さまとお殿さまです。清らかで潔い心身を持った思慮深く、精神的な幸福に満ち溢れる子に育って欲しいという願いが込められています。

お衣装：椿に雫、笹重ね

姫：椿に雫

日本の職人によって丁寧に美しく描かれた三色の「椿」に、フランスのオートクチュールにも用いられる「リュネビル刺繍」の技法で、お袖の椿の上に「雫」のようなビーズ刺繍を施しました。２つ国の美学と伝統技法が組み合わさり、唯一無二のお雛さまが誕生しました。しっとりとした程よい光沢感のある上質な純白地に咲く三色の椿、和の奥深い色ならではの、繊細さと美しさを併せ持つお姫さまです。
2025年コレクションの中で、最もしっとり美人な姫さまです。

〔模様〕：椿
椿は早くに花を咲かせることから、春を告げる花として古くから親しまれてきました。

殿：笹重ね

深い青の地に、意匠性の高い「笹」が緑や橙、黄色などの様々な和の色で描かれ、凛とした風格さとモダンな印象をまとったお殿さまです。
お姫さまと同様に、左袖にはさりげなく笹の上にマットな質感のビーズとブロンズの糸で細やかにリュネビル刺繍が施され、モダンな笹の絵柄に精緻な立体感が生まれています。世界に１つの唯一無二の佇まいに。
姫と殿で、清らかな端正な美しさのあるお雛まさです。

〔模様〕：笹づくし
古来より吉祥の象徴とされ、さまざまな意匠で愛されてきた植物文様です。真っ直ぐに割れる性質は、さっぱりとした「潔さ」を、根を強く張ってまっすぐにぐんぐんと育つ様子は「力強さ」を、冬にも青々とした葉を繁らせていることからは「不変・長寿」をあらわしています。また、規則的に真っ直ぐに伸びている形の美しさから、幾何学文様（横段・縞・格子等々）を形作る洒落たモチーフとしても愛され、多種多様な表現で文様化されています。

やわらかな表情の姫と殿。繊細な技巧が施された、美しいお顔。ほんのり微笑み、ふっくらとおっとりとした表情に、時代を越える優美さと美しさを持ったお顔です。*見る角度により、表情が異なって見えます。写真によって異なる雰囲気をお楽しみください。