着物リメイクをお店以外でオーダーする際に確認したい4つのこと
つると のオンラインストアでは、お店に足を運ばず、着物リメイクをオーダーすることができます。しかし、実際に着物リメイクをオーダーして、”どんな風に仕上がるか、イメージができない”ために、オンラインストアでの注文をためらう方も多いのではないでしょうか。
今回は、お店以外での着物リメイクオーダーを、スムーズかつ快適に行っていただけるよう、オーダー前の留意点について、ご紹介いたします。
- 着物の状態を把握
- 着物リメイクしたいアイテムをいくつか選ぶ
- サイズ等の確認
- 料金の確認
着物の状態を把握
オンラインストアからご注文いただく場合、お客さまと一緒に着物の状態を把握することができません。そのため、まず第一にご自身で着物のほつれやシミ、キズがどの程度あるのか、把握しておくことをお勧めします。
着物リメイクに適さない状態とは?
はじめに、リメイクをしたい着物の状態を把握することを、強くおすすめいたします。
その理由は、衣服にリメイクした後も、長く着続けて欲しいからです。
着物リメイクした衣服を普段から着用できるものとするために、その着物生地が服として活用可能な状態かどうかを確認しましょう。
- 生地が薄く、破れやすそう
- 日焼けした部分が多い
- 洗濯の際、大きく縮んでしまいそう
以上の項目に当てはまる場合は、衣服への着物リメイクより、小物へのリメイクに向いています。しかし、一番は、ご自身が気になるかどうかですので、「少しの日焼けやシミがあるからといって、着物リメイクできない」というわけではありません。
古い着物も、リメイクすることが可能
古い受け継がれてきた着物でも、丁寧に扱われてきた着物の場合、十分にリメイク可能です。また、そういった少し前の着物を、クリーニングや洗い張りにだすタイミングで、着物リメイクのセミオーダーを依頼する方が多いです。
ひとつ知っておきたいこととして、着物を丁寧に保管していても、新鮮な空気に晒さない時間が長くなることで、雨季の時期は、カビが発生するリスクがあるということです。
カビがついてしまった部分は、なかなか落とすことができないため、着物の保管時には用心しなければいけません。
しかし、着物リメイクのように、日常的に袖を通す衣服になっていれば、カビの心配が少なくなるでしょう。
そのため、着物がムダになるのを避けるためにも、古いお着物は、状態が良い時に、リセットする気持ちで「洗い張り」や「着物リメイク」することをお勧めします。
着物リメイクしたいアイテムをいくつか選ぶ
「爽やかな手触りの正絹着物からつくる、ドレス感あるノースリーブワンピース」「ハリ感と光沢感のちょうどいい、大島紬からつくる薄手コート」「シボ感が素肌に心地良いサラッとした正絹着物から、エレガントでシンプルなシャツ」など。
着物リメイクの1番の愉しみは、その着物をどんなアイテムにするかで、全く異なる衣服に仕上がるということです。
ではなぜ、いつくか選ぶのか?
着物リメイクをオーダーする前に、できたら数点、リメイクしたいアイテムを選ぶことをお勧めしています。
その理由として、着物地によって、向いているアイテムとそうでないアイテムがあるからです。
では、実際に着物リメイクしたい着物が、どのアイテムに向いているのかを、次の章から紹介していきます。
着物リメイクする前に考慮する4つの着物地の特徴
どのアイテムにするか選ぶときに、少し難しいのが着物地とパターンの相性です。つるとがキモノフク(着物リメイクの衣服)を製作する時に意識している、着物地の特徴を4つをご紹介します。
- 着物地の柄・模様
- 着物地の光沢感
- 着物地のハリ感・厚さ
- 着物地の透け感
着物地の柄や模様、織り
ひとつ目の特徴は、その柄や模様、色合いなどです。
それを意識するだけで、よりリメイクする着物地の柄や模様がステキに引き立ちます。
例えば、小柄が並んでいるような模様の着物地であれば、シャツやワンピースなど、顔に近いアイテムに。プレーンであまり柄の少ない着物地であれば、パンツやエレガントなドレスなどに。
とは言いつつ、はっきりとした正解がありません。ご自身の好みによって、どんな柄や模様の生地を、シャツとして着たいか・ワンピースとして着たいかで、判断するのもいいでしょう。
着物地の光沢感
つぎに意識している特徴は、その着物地の光沢感です。
多くの正絹(シルク)の着物は、様々に光沢を放っています。その光沢感の現れ方は、各産地の織り方や染め方によって異なります。
ワンピースやドレスにリメイクする場合、光沢感が印象的なほど、フォーマルでエレガンスのある雰囲気に仕上がり、光沢感が落ち着いていれば、日常的な普段着に近くなります。
印象的な光沢感 → フォーマル・エレガント
落着いた光沢感 → カジュアル・ナチュラル
しっかりとした光沢感の着物地を”襟付き長袖シャツ”や”ノースリーブドレス”にすることで、スタイリッシュで特別な雰囲気の衣服に。同じ着物地で”アロハシャツ”や”フレアスカート”にすることで、様々なシーンで着用したくなる、きれい目のカジュアルアイテムに。
自身で着用する時をイメージして、独自の光沢感が生きるアイテムを選ぶといいでしょう。
着物地のハリ感・厚さ
生地によって、しっかりとした厚みがあったり、ハリ感が強かったりすることがあります。
衣服として着る度に、その生地が柔らかくなっていきますが、仕立てた際のシルエットがうまく現れにくいことがあるため、着物地の厚みも気をつけたい特徴のひとつです。
しかし、ほどよくハリ感があることで、カタチが保たれやすくもなります。
好みによりますが、ギャザー感を出したスカートなどにする場合には、比較的生地が薄めであったり、ハリ感が強くないものが向いているでしょう。
パンツやハーフパンツなどは、ハリ感があり・厚みもある着物地が向いています。
着物地の透け感
4つ目の特徴として、”透け感”です。
夏のお着物には、紗や呂といった、涼しさを確保するために、空気が通りやすいよう織られたものがあります。透け感があり、暑い時期も快適に過ごせるため、季節を意識したアイテムに着物リメイクするのがいいと思います。
おさえたいポイントは、透け感がありすぎて、衣服として着ることが難しい着物リメイクに、ならないようにすることです。
着用に難しいほどの透け感がある場合には、インナーを合わせたり、裏地をつけることで問題解決します。お着物の透け感が活きるオリジナリティの高い着物リメイクに仕立てることも可能ですので、もし透け感のある着物リメイク悩んだ際は、お気軽にご相談ください。
サイズ等の確認
スカートやワンピースは、フリーサイズであったりするため、比較的サイズの確認が容易です。一方、シャツやパンツは、いくつかのサイズがある、しっかりと出来上がる衣服のサイズを把握しておきましょう。
着物からの着物リメイクをする場合には、生地として使用できる面積が限られているため、一度ハサミを入れてしまうと、サイズ変更することができません。
快く着物リメイクをオーダーするためにも、頭の中に留めておきましょう。
また、オーダーする際、「着丈をできるだけ長くしてほしい」などのご希望があれば、お伝えいただけると、対応することができます。
*セミオーダーのため、細かな希望に添えない場合もございます。予めご了承ください。
料金の確認
最後に確認しておきたいこととして、着物リメイクの全体の料金です。
当店では、着物リメイクのセミオーダー料金に、仕立て代のほか、着物の解きや洗いといった、仕立てる前に必要な工程がサービスとして含まれています。
また、完成したお品物の送料は、別途頂戴しております。(お客さまの着物をこちらにご発送いただく際の送料も、ご負担いただく形となります。)
- セミオーダー料金
- 送料
その他の依頼がない場合、追加料金はありません。
>>セミオーダーアイテムを確認<<
着物リメイクを検討している方へ
多くの場合、着物リメイクを検討する方は、「大切な家族や友人から受け継いだ着物を衣服にしたい」という想いを持っています。お着物を解き、ハサミを入れるからには、10年後も着続けたくなる衣服になるのが理想的です。
そのため、どんな衣服に仕上げたいかを着物地と相談することが必要です。「どんな衣服に仕立てたいか」を考える作業は、とても愉しい作業なので、ぜひ着物リメイクをお考えの方は、時間をとって考えてみてください!
もし、着物リメイクしたいけれども、どんな衣服にするか悩んでいたら、以下のメールアドレスからお尋ねください。
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