ルーツをつなげる わたす#3
着物が日常の衣としてではなく、特別な体験になり、地域性が深く根付いた織物は、一部の人の楽しみになってしまったような気がする。
この国に存在している織物の様式美
奥深さがあり、私たちの祖先は、それを日常の着る物に落とし込んでいた。
様々な織物の模様に目をやると、和の柄の幅広さに気がつかされる。
和服の上の柄はいわゆる日本風に留まらず、エジプト柄やインド系の柄など、海を越え伝わってきた美が、この国で馴染んでいったようなものにも出会う。
また、自然をモチーフに生物や草花などが壮大に描かれたもの、抽象的にまた幾何学的に配列したものなど、模様の多様さは美しいものを美しいとし融和させていく精神性を表しているようにも思えてくる。
それ一枚に独自の世界観を落とし込み、人々の美学を伝える。
その時代を歩く人たちが何を見て何に焦がれたのか、着物がそれを知るひとつのツールにもなりうる。着ることを通してでも、自然とコミュニケーションは起こり、無意識に私たちの美的感覚をより豊かなものにしてくれる。
織物が媒体となることで、私たちの祖先が触れたも・見たもを現代の私たちもまた、触れ、見ることができる。それはときを越えた会話がこうして起こる。和の文化は、あらゆる角度からの物事の交差がユニークかつクリエイティブに融和していくことで、今の姿になっているのではないかと、思わされることがある。
「キモノフク」が、着物リメイクをすることに留まらず、次の世代、次の目的地へと織物を届けていくものになるよう、つると では”着物リメイク”を行っています。
つると が発行しているカタログ わたす#3 の今回のテーマは「キモノフクの原点」ということで、つるとの色を表現しました。
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